【熊本】映画「温泉シャーク2」 小国町の温泉街で撮影

 温泉街で人々が凶暴なサメと攻防を繰り広げる特撮アクション映画「温泉シャーク2 九州大決戦」(仮称)の撮影が、熊本県小国町で行われた。湯煙が立ちこめる道などで撮影され、町観光関係者らは「ロケ地巡り」による観光振興に期待を寄せている。


わいた温泉郷で演技指導を受けるエキストラの人たち(ASOおぐに観光協会提供)

温泉地でサメが暴れ回る!?

 「日本の温泉地を舞台にサメが暴れ回る」というコンセプトで、2024年に全国公開された「温泉シャーク」の続編。クラウドファンディングで制作費を募り、約1か月間で約3000万円が集まった。

 撮影に協力した「ASOおぐに観光協会」によると、制作者側の意向と地元の協力態勢から同町が撮影地に選ばれた。作品では阿蘇の自然風景も描写される予定で、前作を上回る壮大なスケールになるという。

約140人のエキストラが参加

 6月2~9日の撮影には、町民や町関係者ら計約140人のエキストラが参加。杖立温泉やわいた温泉郷などで、サメから走って逃げるシーンや住民らが避難所に集まる場面を熱演した。期間中には町出身の俳優、勝野洋さんも登場して盛り上げた。

 映画は26年の公開を予定。同協会の松崎敬事務局長は「温泉はもちろん、町内各地の面白い場所が多く登場する。映画を見た人に、温泉宿に泊まって町中を楽しんでほしい」と話した。


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