【山口】「八百新酒造」が日本酒のコンクールで世界最高賞

 フランスで開催された日本酒のコンクール「Kura Master 2025」で、山口県岩国市の蔵元「八百新酒造」の「雁木(がんぎ) 純米大吟醸 鶺鴒(せきれい)」が最高賞のプレジデント賞を獲得し、小林久茂社長(69)らが県庁で村岡嗣政知事に報告した。


プレジデント賞を獲得した「雁木 純米大吟醸 鶺鴒」

 コンクールは2017年から開かれ、一流ソムリエらが審査員を務める。25年は日本酒の全8部門に、世界各地から1083銘柄が出品された。

 ほのかに甘く飲みやすいとされる鶺鴒は、純米大吟醸酒部門でトップに選出。さらに8部門の全銘柄のうち最も評価が高い銘柄に贈られるプレジデント賞に輝いた。審査委員長からは「お酒の持つ輝きや光沢、鼻や口に広がるきらめき、力強いエネルギーに深く感動した。海の香りを感じさせる食材、塩味、シーフードや貝類とも見事に調和する」などと評価を受けたという。


村岡知事(左から2人目)にプレジデント賞獲得を報告した小林社長(同3人目)ら

 10月27日に小林社長と長男の亘常務(43)、杜氏(とうじ)の榊田康之さん(53)が県庁を訪問。小林社長は「ナンバーワンになったことは光栄。瀬戸内海沿いの蔵として魚介料理に合うように造っていたので、審査委員長のコメントもうれしかった」と笑顔を見せた。

 村岡知事は「おめでとうございます。これからもいいお酒を造ってください」とエールを送った。


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