【佐賀】県立大学の基本設計を発表 校舎3棟に30講義室
2029年春に開学を目指す佐賀県立大学について、県は11月26日、キャンパスの基本設計を発表した。3棟構成の校舎に、約30の講義室を備えるつくりとなっている。
学びの場を超えて
設計のコンセプトは「まちのようにキャンパスをつくる」で、学生だけでなく地域住民、企業や自治体の人々らが行き交い、学びの場を超えて新たな価値を創出する拠点になることを目指す。
敷地面積は約1万4000平方メートル。4階建てのA館、平屋のB館、4階建てのC館で構成される。A館には図書館や講義室など、B館は355席と120~150席を収容できる大・中講義室、C館は教員室などが備わる。講義の規模や用途に合わせて広さを変えられる講義室もある。
A館とC館には、学生らが対話などを行う場として、「コモンズ」と呼ぶ自由に使える空間を用意する。講義室と廊下の間は透過性のある間仕切りとするなど、授業や研究を可視化し、学びの意欲を高める。
27年度着工の考え
建物は、A館とB館は新たに増設し、C館は県佐賀総合庁舎本館を改修して活用する。校舎の建設費は約105億円を見込んでいるが、近年の物価高や人件費の高騰などを受け、約130億~140億円まで膨らむ可能性があるという。
26年度までに実施設計を終え、27年度から着工したい考え。B館、C館は開学までに工事を終わらせ、A館は30年度からの利用を見込む。
山口祥義知事はこの日の県議会定例会で「地域に愛され、地域とともに成長する大学を目指し、着実に準備を進める」と言及した。
advertisement




