祝福と歓迎! 5連覇達成の藤井竜王が祝賀会で指宿市に
将棋の第38期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)で5連覇を達成し、史上3人目の永世竜王の資格獲得を果たした藤井聡太竜王(23)が、祝賀会参加のために12月9日、鹿児島県を訪れた。地元では様々な歓迎行事が行われ、祝福ムードに包まれた。
「いぶたま」で風景や食を楽しむ
藤井竜王は正午頃に鹿児島空港に到着し、JR鹿児島中央駅に移動。同駅発の観光列車「指宿のたまて箱」に乗り込み、車内限定で食べられる「指宿のたまて箱弁当」を楽しむなどしながら、午後3時前に指宿駅(指宿市)に到着した。
鉄道ファンとして知られる藤井竜王は同列車をモチーフにした鉄道ヒーロー「いぶたマン」らとともに、折り返し運転する同列車の出発式に参加した。
指宿駅前の広場では、地元の「開聞龍宮太鼓保存会」による太鼓の演奏が披露された。藤井竜王は同市産の最高級かつお節「本枯本節(ほんがれほんぶし)」とミソをお湯で溶かした茶節(ちゃぶし)を味わい、「体が温まっておいしい」と笑顔。「桜島を一望できる錦江湾の風景を楽しみ、列車ならではの雰囲気を楽しみました」と鉄路での移動に満足した様子だった。
同駅には多くのファンが訪れ、藤井竜王を祝福。北九州市から姉とともに来たという主婦、柴田綾さん(56)は「将棋が強いのはもちろん、上品で美しいのが藤井竜王の魅力」と喜び、太鼓を演奏した同保存会の坂上次喜・副会長(67)は「初めて実物を見たが、キリっとした印象。今回は対局ではないので、リラックスして指宿を楽しんでもらいたい」と話していた。
午後7時から指宿市の指宿白水館で開かれた祝賀会には読売新聞西部本社の増田雅己社長や、同館の下竹原利彦社長ら約100人が出席した。
10日は同市立山川小などを訪れた後、帰京する予定。
advertisement




