筑前琵琶と薩摩琵琶の出会い みやま市制20周年記念で演奏会
みやま市役所で演奏を披露する石橋さん(左)と北原さん
福岡県発祥の筑前琵琶と鹿児島県発祥の薩摩琵琶の一流奏者が共演するコンサートが11月1日、福岡県みやま市の市総合市民センターで開かれる。他流派の奏者が一緒に演奏することは珍しく、関係者は「成り立ちも表現方法も違う2種類の琵琶の音色の違いなどを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
成り立ちも表現法も異なる音色
出演するのは、みやま市在住で筑前琵琶日本旭会大師範の石橋旭姫さん(52)と、佐賀市在住で薩摩琵琶鶴田流の北原香菜子さん(43)。それぞれ全国大会で優勝した経歴がある。
筑前琵琶は、目の不自由な僧が奏でながら語る琵琶が源流で、明治時代に誕生したとされる。石橋さんは9歳で初舞台を踏み、師匠とともに国内外で演奏。2010年、拠点を福岡市からみやま市に移した。15年に筑前琵琶筑後旭会を設立、伝統継承に努めている。
薩摩琵琶は、戦国時代、武士の士気を高めたり、教養を身につけたりするために発展したとされ、北原さんは、早稲田大入学時に薩摩琵琶の演奏に魅了された。現在は佐賀市の稽古場を拠点に、国内外で古典からオリジナル曲までを演奏している。
11月1日に総合市民センターで
今回のコンサートは、みやま市制20周年記念事業の一環で、市などが石橋さんに相談。北原さんと親交があることから、共演が決まった。2人は10月上旬、みやま市役所を訪れ、同市の魅力を題材に作詞作曲したオリジナル曲を披露した。
薩摩琵琶は、堅いクワの木を自然乾燥させて制作。ツゲのばちで琵琶をたたいたり、弦をこすったりして独特の音を奏でる。筑前琵琶の本体は軟らかいキリの木でできており、優雅で繊細な音色が特色という。
石橋さんは「同じ琵琶でも演奏方法や音が違うことを知って、楽しんでほしい」と話し、北原さんは「コンサートの前後では体験会もあるので、琵琶の魅力を感じてほしい」とアピールしていた。
14時開演。料金は2000円、高校生以下は無料だが、同市民センターで配布する入場券が必要。未就学児は入場できない。問い合わせはみやま市総合市民センター(0944-63-3333)へ。







