血の海からサメの歯!風呂場が大パニック? マリンワールドが企画した入浴剤が話題

「サメボム」をPRするマリンワールドのウェブサイト(写真はいずれもマリンワールド海の中道提供)

記事 INDEX

  • 白い歯に白羽の矢
  • 幸せを離さない
  • サメへの思いはA級

 福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」が企画したオリジナルグッズが注目を集めています。その名も「B級パニック入浴剤『サメボム』」。浴槽に入れると、お湯がたちまち真っ赤に染まり、中から鋭いサメの歯が……。そんな奇抜な商品には、サメの飼育・研究に対する飼育員の真面目な思いも詰まっています。

白い歯に白羽の矢

 サメボムは直径5センチほどの球体。お湯に溶け出すと、ローズを基調としたやさしい香りが漂い、長さ3センチほどのカプセルが湯船に浮かび上がります。カプセルを開けるとサメの一種・シロワニの歯が出てきます。


サメボム。浴槽に入れると……

 クラウドファンディング「マクアケ」のサイトで、「パニック不可避!あなたのおフロが10秒で"血の海"に」と紹介し、4月13日から応援購入者を募ったところ、開始から1週間で目標金額の5倍に。「なかなか行けないけど応援している」「マリンワールド大好き」といった温かい声も寄せられています。


突き刺すような歯を持つシロワニ

 「ちょっとふざけていますけど、おもしろいモノを作ろうと思いまして」。広報担当の藤丸亜矢さんが、アイデアが生まれた経緯を明かしてくれました。

 マリンワールドはコロナ禍による来館者の減少を受けて2021年にオンラインショップを始めるなど、「来てもらえなくても、親しんでもらえる試み」に取り組んできました。さらなる一手を考える中、白羽の矢が立ったのが、藤丸さんらの机の引き出しに入っていたシロワニの白い歯でした。


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幸せを離さない

 シロワニの歯は約300本あり、3日に1本と言われるほど頻繁に生え替わります。5匹を飼育するマリンワールドでは、えさを与える時などに水槽の底で歯が見つかれば回収し、コレクションする飼育員もいるそうです。


シロワニのあごの標本

 これまで、正月のくじ引きの景品として来館者にプレゼントすることもありましたが、より広く、より多くの人にマリンワールドのことを発信したいと新たな企画を検討。鋭い歯からイメージを広げて入浴剤を発案し、応援購入を募ることにしました。


シロワニの鋭い歯

 同館によると、サメの歯は強さの象徴とされ、サーファーが魔よけとして身につけることもあるそうです。藤丸さんは「獲物を突き刺す鋭い歯は『幸せをつかんで離さない』とも言われます。インテリアやアクセサリーにもおすすめです」と話します。

サメへの思いはA級

 マリンワールドは1994年に世界で初めて、博多湾で発見されたメガマウスザメの雌の個体の標本を展示するなど、「知る人ぞ知るサメスポット」(藤丸さん)だといいます。シロワニも実は、同館が95年に日本で初めて飼育を始めました。


マリンワールド海の中道

 同館のサメは一時、約20種・150匹を数えました。しかし、「国内でもまだ成功例が少ないシロワニの繁殖を目指そう」と、現在は約10種・30匹に絞っています。

 飼育や研究を息長く続けていくには、細かな水温調整にかかる電気代などが必要で、その負担は小さくありません。サメボムの応援購入で集まった資金は、こうした費用に充てることにしています。


シロワニの歯を手にするスタッフたち

 今回のクラウドファンディングは5月16日までですが、同館はサメボムを第1号として、サメファンに向けたブランド「Be SHARK」を旗揚げしました。今後、サメに焦点を当てた様々なグッズを開発し、地道な研究を継続するとともに、世界のファンを魅了していきたいと考えています。


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