障がいのある子もない子も楽しい!海の中道に最新遊具が集結

姿勢を保つことが難しい人も遊べる「ユニバーサルブランコ」(提供:内田工業)

 障がいの有無にかかわらず、すべての子どもが安心して利用できる遊具を集めた体験イベント「うみなかインクルーシブパーク」が、4月15日(土)から福岡市東区の海の中道海浜公園で開催されます。5月21日(日)までの期間限定で、ユニークな最新の遊具で遊べます。

知って!「インクルーシブ」

 インクルーシブは「包摂的な」を意味し、障がいの有無にかかわらず利用できる遊具は「インクルーシブ遊具」と呼ばれます。近年、各地で導入が進められ、福岡市では昨年、舞鶴公園に同遊具などを備えた遊び場が期間限定で開設。市はこのほか、2025年度までに市内全区の計7公園にこうした広場を整備する方針です。

 海の中道海浜公園ではかねて、通路に段差がないようにしたり、バリアフリートイレを各所に設けたりし、誰もが設備を使いやすいように配慮した「ユニバーサルデザイン」による整備を進めているとのことです。


ユニバーサルデザインの取り組みを紹介する海の中道海浜公園のホームページ

 今回、楽しく遊びながら「インクルーシブ」への理解を深めてもらおうと、体験イベントを企画しました。恒例の人気催事「フラワーピクニック」の期間に合わせ、多くの来場者が触れるきっかけにしたい考えです。


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寝ても跳ねてもOKのベッド

 今回は、大芝生広場の「モンキーアドベンチャー」周辺に、内田工業(名古屋市)、コトブキ(東京都)、タカオ(東京都・広島県)の3社による約20種類のインクルーシブ遊具が集合。こうした合同展示は福岡県内で初の試みといいます。

パワーアップしたブランコ


「ユニバーサルブランコ」(提供:内田工業)

 会場に並ぶ遊具のうち「ユニバーサルブランコ」は、座る部分がハンモックのようになっています。もたれかかれるため、姿勢を保つことが難しい人も遊べます。座面の幅が広く、低い位置にあり、車いすから乗り移りやすいそうです。


「キネティックスイング」(提供:タカオ)

 「キネティックスイング」は、ベルトで体を固定して乗れるブランコです。揺れると音が出たり光ったりして、視覚や聴覚でも楽しめます。

ベッドやベンチも


「ベッドジャンパー」(提供:コトブキ)

 「ベッドジャンパー」は、トランポリンのように跳ねて遊べますが、ベッドのような固さで「跳ねすぎないのが特長」(担当者)です。ゴロゴロと横になることもでき、跳ねて遊ぶ子どもによる振動を揺れとして楽しむこともできます。


「もくもくステージ」(提供:内田工業)

 「もくもくステージ」と名付けられたベンチのような遊具は、柔らかすぎず硬すぎずのウレタン素材でつくられています。立って遊んでもよく、のんびりくつろぐのもオススメ。抱きしめるように寝ころぶと、ほどよい柔らかさで癒やしが感じられるといいます。


「くるくるテラス」(提供:内田工業)

 円盤状になった部分に座る「くるくるテラス」は、座面を外側から大人や大きい子どもが押して回します。動かす人、乗る人がそれぞれ楽しめます。

シャボン玉も出現


シャボンツリーのイメージ(提供:コトブキ)

 このほか、コトブキが開発中の「シャボンツリー」も試験的に設置されます。肌が敏感な人も安心してシャボン玉遊びができるよう、シャボン玉石けん(北九州市)が無添加石けんをベースに開発した専用液を使います。

ハードだけではありません

 期間中は関連イベントも予定しており、土曜の10~16時には「プレイパーク ~みんなの遊び場~」を開催。巨大オセロや竹馬、博多独楽(こま)回しなど、老若男女が楽しめる遊びを用意します。


関連イベントも企画(海の中道海浜公園のホームページより)

 5月14日(日)には「うみなかチャレンジDay&ボッチャ体験」を企画。車いすに乗ったり、目隠しをしたりして、特設コースを回るほか、パラスポーツとしても知られる「ボッチャ」を体験できます。

 同公園のホームページに情報を掲載しています。



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