宗像・地島でサツマイモ栽培のセカンドシーズンがスタート 鹿児島の農家も協力

応援団のメンバーから苗の植え付けを教わる小学生たち

記事 INDEX

  • 今季は1トンを目標に!
  • 新たな収入源へ続く挑戦
  • 広がる賛同、島民も意欲

 福岡県宗像市沖の地島(じのしま)で半世紀前に廃れたサツマイモ栽培を復活させ、島民の収入源にすることで、有人の島として守っていこうという挑戦が今年も始まりました。本格栽培の2年目は植え付け面積を広げ、日本一の収穫量を誇る本場・鹿児島県の農家から助言を受けるなどして、1トンの収穫を目指します。

新たな収入源へ続く挑戦

 取り組んでいるのは、離島振興に携わった経験がある市職員や会社経営者らでつくるボランティアグループ「地島応援団」。人口減で有人島としての存続を危ぶむ声も聞かれる島に若い世代が残り、生活していく方策を探る中で、漁業に並ぶ新たな収入源としてサツマイモに着目しました。


ヤブになっていた耕作放棄地を開墾し、再生したサツマイモ畑

 市などによると、地島はかつて「芋島」と呼ばれるほど栽培が盛んでしたが、人口減やイノシシの食害などの要因が重なり、50年ほど前に途絶えていました。

 やぶになっていた耕作放棄地を2018年冬から切り開き、20年に試験栽培を実施。本格栽培1年目の昨年は2か所、計約500平方メートルに「ベニアズマ」「べにはるか」の苗を植えました。約600キロが実り、「地島産」として菓子店などに売り込んだところ評判となり、完売しました。


耕作放棄地を畑に再生するため、手作業で一つずつ石を取り除く

 今年は4か所、計約700平方メートルに拡大。「自分も栽培してみたい」という島民も出てきたため、農地の再生や栽培のサポート、島民による加工品の研究開発なども計画しています。


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広がる賛同、島民も意欲

 鹿児島県曽於市のサツマイモ農家で、焼き芋の販売も手掛ける中垣聡美さん(50)と夫の大輔さん(47)は、サツマイモで地域を守ろうという試みに賛同。植え付けや栽培のコツを分かりやすいように動画で撮影するなどして、応援団に伝えました。応援団は6月に中垣さんを訪ね、さらに深く教わる予定です。


中垣さんから送られてきた動画を見る小学生たち

 5月15日に苗の植え付けがあり、応援団のメンバーや島民、漁村留学で今春から島で暮らしている小学生ら約20人が参加しました。


本格栽培2年目を迎えたサツマイモの植え付け作業

 宗像市で建築土木会社を経営する傍ら、応援団長を務める井上憲司さん(69)は「中学生の頃に地島に遊びに行くと、芋畑が広がっていました。あの風景を取り戻したい」と語り、「少しずつ、島の人から自分もやってみたいという意気込みが出てきました。定着するまで続けていきます」と話していました。

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