福岡市のコーヒー店に久留米絣の「もんぺ」がずらり 今週末からイベント
記事 INDEX
- ヘビーユーザーの店で
- 多彩なデザインを用意
- 様々な出会いに期待
久留米絣(かすり)を中心とした400本以上のもんぺが、人気コーヒー店に並ぶイベント「うなぎとマヌと寝床とコーヒー」が8月19~28日、福岡市で開かれます。会場は、西鉄天神大牟田線・薬院駅近くにある「manucoffee roasters(マヌコーヒー ロースターズ) クジラ店」(中央区白金)。意外な取り合わせに見えますが、関係者には共通する"思い"があるようです。
ヘビーユーザーの店で
主催するのは福岡県八女市の地域文化商社「うなぎの寝床」。同社は2012年創業で、久留米絣などの伝統的な素材を用いつつ、「日本のジーンズ」のように幅広い世代が気軽に着られるデザインを提案。独自のもんぺなどを扱う店舗を、八女市と福岡市で運営しています。
同社の誕生間もない頃からそのもんぺを愛用しているのが、マヌコーヒー創業者の西岡総司さん(47)。「化学繊維では皮膚に違和感があり、寝間着にすると寝られない」といい、「気づくとうなぎの寝床のもんぺをよく着ていました。『めっちゃいいけん』と、ついつい買って、はいています」。
ヘビーユーザーである西岡さんのお店で、ポップアップショップができたら――。うなぎの寝床と西岡さんの思いが重なり、3年前から構想を練り始め、コロナ禍の状況を見極めながら今回、実現することになりました。
多彩なデザインを用意
うなぎの寝床は、多彩なデザインのもんぺを用意しています。
今回、展示・販売するもんぺの約8割は、久留米絣を使用。伝統技法の「括(くく)り」を使った絣模様もあれば、カジュアルで使いやすいように括りを使わず、無地に仕上げたものもあります。
色合いは赤や黄といった明るいものから、黒や紺の落ち着いたものまで幅広くそろえます。うなぎの寝床の取締役、富永潤二さん(37)は「久留米絣をいろいろな方に使っていただくため、幅広いデザインをそろえています」と話します。
様々な出会いに期待
もんぺとコーヒーという全く異なる商材ですが、富永さんと西岡さんは今回の企画を通じて、「幅広い層に魅力を伝え、地元の経済活動の一端を担う」という思いが共通していることに気づいた、といいます。
富永さんは「店内は社交場さながらで、このイベントを機にいろんなつながりや、思いもしない『何か』が生まれてくるはず」と期待します。
西岡さんは「『いい』もの、に対するベクトルが、うなぎの寝床さんとは似ている。ここでのイベントでどんな化学変化が起きるか分からないが、『いい』ものへの価値観の質の向上を期待したい」と話しています。
イベント名 | うなぎとマヌと寝床とコーヒー |
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開催日 | 8月19日(金)~8月28日(日) |
開催場所 | manucoffee roasters クジラ店 (福岡市中央区白金1-18-28) |
開催時間 | 10:30〜18:30(最終日は17:30まで)
※店舗の営業時間とは異なります |
公式サイト | うなぎとマヌと寝床とコーヒー |