八女の香りをキャンドルで! 「茶畑」「星空」の2種を開発

八女茶の香りを表現したアロマキャンドル
フレグランス商品の開発や販売を行う福岡市中央区の「コーシェリジャパン」が、八女茶の香りを表現したアロマキャンドルを開発した。4月末から同社の店舗やECサイトで販売を始めており、担当者は「これまで九州の食品にこだわり、廃棄されるはずの原料を使って香りを開発してきた。八女の香りも自信を持ってお届けできる」と話している。
九州産原料から抽出
同社は、梅酒の醸造後に廃棄される福岡県太宰府市産の梅や、熊本県阿蘇市産のヒノキの間伐材、加工食品製造後に残る宮崎県産の日向夏の果皮など、九州産の原料から香りを抽出し、天然由来のロウを使ったフレグランスを開発してきた。2023年からはフレグランスシリーズ「9KOS(ナインコース)」と題して、アロマキャンドルなどの販売を始めた。
八女の香りは、同シリーズの最新作で、8番目。今回は、福岡県八女市の茶畑と星空を表現した二つのフレグランスを開発した。
商品になる過程で廃棄される八女市産茶葉と同市産レモンから抽出した香りをベースにした「Yame Green Tea」は、はちみつなどの香りも加えて、晴天の八女に広がる茶畑をイメージして作り上げた。「Starry Yame」は、ムスクやミュゲなど高級感のある香りを配合し、八女市星野村の星空の印象を表現。星空の香りはアロマキャンドルのみだが、八女茶の香りはキャンドル以外にルームスプレーやディフューザー(芳香器)も販売している。
特別な思いを感じて
4月上旬には、同社などでつくる「八女フレグランスプロジェクト」の記者発表会が、八女市役所で開かれた。プロデューサーとして参加した同市立花町出身のタレント太田江莉奈さんが、同社の太宰府市の店舗で「一日店長」を務めた縁で、同プロジェクトが進んだという。
太田さんは「フレッシュな八女茶の香りと、高級感があってリラックスするような星空の香りができた。いろいろな場面で使ってほしい」と語った。
同社の織井敬太郎・代表取締役CEO(最高経営責任者)は「情景をイメージした八女の香りのキャンドルは世界初だと思う。八女出身の人や八女を旅行したことがある人には、特別な思いを感じてもらえるのでは」と話していた。
アロマキャンドルは1個(100グラム)が税込み3520円。県内に3店舗ある同社の直営店と、同社のECサイトで販売している。問い合わせはメールへ。