街を守る「底力」 北九州市が意外な動画で豪雨対策をPR
北九州市は、小倉北区で建設を進めている「昭和町雨水貯留管」の中をスケートボード選手が滑走する動画を制作しました。市の豪雨対策事業をPRするのが目的で、YouTubeで公開しています。
中学2年のトップ選手が登場
「雨水貯留管」は、大雨の際に水を一時的に地下に貯め、浸水被害を防ぐ施設。小倉北区で建設中のものは、延長約1.5キロで、25メートルプール26杯分ほどの水を貯留できるそうです。今回、下水道の日(9月10日)に合わせ、施設の存在と役割を広く知ってもらおうと、東京五輪などで注目が高まったスケートボードの動画を企画しました。
登場するのは、中学2年生の櫻井壱世(いっせい)さん。昨年の第4回日本スケートボード選手権大会(パーク)で8位に入り、国内統括団体「ワールドスケートジャパン」の2022年強化指定選手にも選ばれています。
1分ほどの動画では、直径3メートルのコンクリート製の管の中を縦横無尽に滑走。貯留管のスケール感をスタイリッシュに表現しています。
追走劇仕立ての動画も
このほかにも、雨水貯留管の役割をバイクの追走劇に見立てて紹介する動画や、貯留管の構造や機能を解説する動画もあります。今後、VR(仮想現実)を活用したものなど2本の動画を追加して公開する予定です。
市の担当者は「普段は目につかない雨水貯留管ですが、大雨の時に心強い施設です。動画を通じて豪雨に対する市の取り組みを知ってもらえれば」と話しています。