スマホの光「気になります」 博多座の検証動画がSNSで話題

公演中の劇場でスマホの画面が点灯すると?(博多座の検証動画から)

 福岡市博多区の劇場「博多座」が、スマートフォンやスマートウォッチの光が暗い客席でどれくらい目立つのかを検証した動画が、SNS上で話題になっています。1月10日にTwitterに投稿したところ、2万8000件以上のリツイートを記録。博多座は「演劇を楽しみにしている人が集中できる環境づくりにつながれば」としています。


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1週間で3万「いいね」

 動画は、公演時に近いレベルに照明を落とした劇場内で撮影し、スマホやスマートウォッチの光が背後や近くの席からどのように見えるかを検証。「小さな光でも暗い客席ではとても気になります」とし、「開演前に電源のOFF、または光や音が出ないよう設定をお願いします」と呼びかけています。動画の最後に「観たいのは『推し』という光」とのメッセージも添えました。

 Twitterでは、投稿からわずか1週間で78万回以上の再生を記録し、3万を超える「いいね」が集まっています。「すごくわかりやすい」「これは気を付けたい」といったコメントも数多く寄せられています。

みんなで舞台の一体感を

 博多座では、劇場でのマナーをわかりやすく伝えるとともに、接客するスタッフの負担も減らそうと、昨年4月に「博多座検証シリーズ」を始めました。第1弾では、座席で前のめりになると後ろの観客の視界をどれくらい遮るかを検証した動画を公開。スマホとスマートウォッチの光を題材にした今回の動画は第2弾になります。


 動画を見た人からは、「ビニール袋をガサガサと触る音」「着席後も帽子をかぶっている人」など、ほかに検証してほしいことについて多くのリクエストが届いているそうです。今後はそれらをテーマに動画制作を検討するとのことです。

 博多座の広報担当者は「気軽に見られる配信などと違い、劇場での公演は一回一回の価値が高いものです。この動画がお客様の”気づき”につながり、みんなで舞台の一体感をつくっていければ」と話しています。


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