町のヒョウ柄課長おすすめの酒 「大刀ハイボール」いかが?
記事 INDEX
- 地域を盛り上げよう!
- 工場見学がきっかけに
- 「ご当地」で広がる連携
福岡県大刀洗町の居酒屋店主と焼酎蔵が協力し、同町産の焼酎を使ったご当地ハイボールを売り出した。ウイスキーのハイボールと比べてさっぱりとした飲み口で、魚料理などに合うと好評だ。ヒョウ柄のファッションで知られる町役場の女性課長が商品化のきっかけを作ったことから、焼酎のラベルにはヒョウ柄をあしらった。
地域を盛り上げよう!
ニンジンを使った焼酎などを手がける同町の焼酎蔵「研醸(けんじょう)」が、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた町内の居酒屋を盛り上げようと、ハイボール向けの焼酎「大刀の麦・煌(きらめき)」を新たに開発。忘年会シーズンに合わせ、12月1日から町内と筑前町の居酒屋4店で、「大刀ハイボール」として提供を始めた。
麦と米の麹(こうじ)をブレンドし、木の樽(たる)で長期間熟成させて造った焼酎は、炭酸水で割ると、さっぱりとして飲みやすく、米のうま味とウイスキーのような華やかな香りを楽しめる。
工場見学がきっかけに
ご当地ハイボール誕生のきっかけを作ったのは、バブル時代をほうふつとさせるヒョウ柄の服やバッグがトレードマークで、大刀洗町の魅力を内外に発信する町地域振興課の村田まみ課長(51)。居酒屋店主から「町内に焼酎蔵があることを知らなかった」と聞いた村田課長は10月中旬、店主4人を連れて研醸の工場見学に訪れた。
その際、最近のハイボールブームや、コロナ禍で居酒屋が減ったことなどが話題となり、同社の竹田勲さん(51)が「うちの焼酎を使って、大刀洗でもハイボールをつくりたい」と提案した。
店主たちも賛同し、「見た目のインパクトも大事」と村田課長にあやかって、瓶のラベルのデザインにヒョウ柄を採用。大刀ハイボールの文字も村田課長に書いてもらった。
大刀ハイボールを提供する4店舗の缶バッジも作製。各店を巡るスタンプラリーを実施中で、全店のスタンプを集めると缶バッジがもらえる。
「ご当地」で広がる連携
町内には料飲組合がなく、居酒屋同士の横のつながりによる今回のような取り組みは初めてという。村田課長は「ご当地ハイボールで町内の居酒屋が盛り上がり、町のPRにもつながってほしい」と期待する。
竹田さんは「焼酎のハイボールは刺し身などの和食にぴったり。ウイスキーのハイボールが苦手な人にもお勧めです」と話す。
大刀ハイボールは1杯600円(税込み)。「大刀の麦・煌」は900ミリ・リットル入り1650円(同)で、同町本郷の宮崎酒店で販売している。問い合わせは町地域振興課(0942-77-0173)へ。