福岡のライブハウスに支援金を! 鮎川誠さんも話題の「アマビエ」で応援
記事 INDEX
- 博多のライブハウスを救いたい
- シナロケの鮎川誠さんも応援
- 「GO! アマビエ GO!」
新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされている福岡市内のライブハウスを助けようと、福岡市を拠点に活動するジャズコーラスグループ「The Cotton Sisters」のリーダー、チバマサミさんが始めたクラウドファンディングが話題です。ロックバンド「シーナ&ロケッツ」の鮎川誠さんも取り組みに賛同。支援者には、鮎川さんが描いた妖怪「アマビエ」をプリントした関連グッズが提供されます。
ライブハウスからの悲痛な声
支援プロジェクト「新型コロナから博多のライブハウスを守りたい!」は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で行われています。チバさんが所属する「The Cotton Sisters」は、2018年12月に東京・浅草公会堂で行われた「第38回浅草ジャズコンテスト」でグランプリを受賞し、翌年には初のアルバムをリリースしました。アルバム製作費をクラウドファンディングで集めたことから、今回の支援を思い立ったそうです。
チバさんによると、福岡市内には個人経営のライブハウスが50店ほどあります。新型コロナウイルスの影響でキャンセルが相次ぎ、売り上げは激減。ライブハウスからは「家賃が払えない」「4月いっぱいは店を閉める」といった悲痛な声が届いているそうです。4月末まで行うクラウドファンディングの支援金は、支援者に配られるグッズの製作費などを除き、支援先のライブハウスに均等に分配します。支援が必要なライブハウスを4月15日まで募集しており、4月7日現在で30店にのぼっています。
シナロケの鮎川誠さんも賛同
強力な味方もあらわれました。チバさんがSNSでライブハウス支援の意思を表明したところ、福岡ミュージックマンスの総合プロデューサーでタレントの深町健二郎さんが共鳴。深町さんを通じて、福岡出身の鮎川さんも取り組みに賛同してくれました。鮎川さんは、江戸時代に病の流行を封じると信じられた妖怪「アマビエ」のイラストを描いてSNSで話題に。そのイラストを支援者への返礼品に使用することを快諾しました。Tシャツや布製バッグ、ステッカーなどに鮎川さんのイラストが用いられます。
チバさんは「ライブハウスがなくなったら、福岡の音楽が育たなくなってしまう。支援が広がれば、ライブハウスの経営者にとっても将来の希望になると思う。多くの方の善意を信じています」と呼びかけています。また、深町さんも「自分たちにとってライブハウスは当たり前のようにあった場所で、人生を変えてくれたし、大事なコミュニティー。福岡は有名なミュージシャンを輩出してきた歴史があり、ライブハウスがその歴史をつくってきた。今のままではライブハウスが潰れかねない。ぜひ力を貸してほしい」と話しています。