福岡市に仕事場を移しませんか? 企業の「お試し進出」企画を実施中
新型コロナウイルスでリモートワークの環境整備が進み、「オフィスにいなくても仕事ができる」という企業も増えてきました。そんな中、福岡市内のシェアオフィスとリゾートホテルが、拠点の移転・分散を考えている企業や事業者を対象に「お試し進出」企画を始めました。福岡市も企画に協力し、官民連携で誘致に取り組みます。
福岡の魅力をリアルに体感して!
都市機能がコンパクトにまとまり、豊かな自然、おいしい食べ物に恵まれた福岡は、移住先として全国的にも人気の高い街です。「住みたい街」「住みここち」といったランキングでは、福岡は上位の常連になっています。
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見聞きするのと体感するのとでは大違い。災害時のバックアップ、コロナ禍を受けた働き方の見直しなどで、地方に目を向けている経営者らに「福岡」を選んでもらおうと今回の企画が生まれました。
仕事をする施設を特別価格で提供
「お試し進出」の対象は、IT、ウェブサービス、デジタルコンテンツ、ソフトウェアの研究開発などを行っている企業です。福岡市もこれらの業種の企業誘致に力を入れており、今回の企画に協力しています。
申し込みをすれば、シェアオフィスとホテルを特別価格で利用できます。①シェアオフィスかホテルで業務を行う②滞在期間中にインタビューを受ける――の2点が条件で、期間や人数は受け入れ施設との話し合いで決めます。
<企画に参加している施設>
シェアオフィス
・SALT(西区今宿駅前1-15-18)
・The Company キャナルシティ博多前(博多区祇園町8-13第一プリンスビル1、2F)
・The Company 福岡PARCO(中央区天神2-11-1福岡PARCO新館5F)
・The Company 中洲川端(博多区中洲4-6-12プラート中洲5~8F)
リゾートホテル
・THE LUIGANS Spa & Resort(東区西戸崎18-25)
申し込みは、福岡市企業誘致課へのメール(invest@city.fukuoka.lg.jp)で行います。滞在予定初日の2週間前が申し込みの締め切りです。反響は大きく、福岡県外の企業を中心に数十件の問い合わせを受けているそうです。
どんな過ごし方ができるか聞いた
福岡に進出すると、どのようなメリットがあり、従業員はどんな過ごし方ができるのでしょうか。福岡市企業誘致課の係長・井上辰之さんに聞きました。
――今回の企画では1日のスケジュールはどのようになりますか?
利用する施設によって違いますが、例えば、JR博多駅に近い「The Company キャナルシティ博多前」では次のような流れがイメージできます。
7:00 櫛田神社参拝
8:00 朝食(宿泊先ホテル)
9:00 ワーク(The Company)
12:00 ランチ(ポークたまごおにぎり 櫛田表参道店)
13:30 カフェ(光安青霞園)、博多旧市街散策
14:00 ワーク(The Company)
17:00 座禅体験(妙楽寺)
18:30 提灯の絵付け(門田提灯店)
20:00 屋台で食事
22:00 ホテル帰着
――シェアオフィスやホテルではどんな働き方ができますか?
福岡の街と海の近さは、首都圏などでは意外と知られていません。ですので、今回の対象となっている海に近い施設は驚かれるかもしれません。パソコン画面から顔を上げたら海や対岸のビル群が見え、仕事の合間にリフレッシュすることができます。
――福岡といえばグルメですね。
ラーメン、もつ鍋、ごまさばなどご当地グルメはたくさんあります。市内には安くておいしい居酒屋はもちろん、屋台もあります。繁華街に近いシェアオフィスもあるので、仕事の後に同僚や違う業種の人たちと一杯やって、新しいアイデアやビジネスが生まれるなんてこともあるかもしれません。
――休日の過ごし方は?
人気の糸島や志賀島に近い場所でも仕事ができます。マリンレジャーやサイクリングといったアクティビティーが充実しているほか、市の中心部には博多旧市街や川端通商店街、西新商店街など町歩きを楽しめる場所も多くあります。
――福岡は利便性が高く、住みよい街という評価があります。
利便性だけではありません。首都圏の人が福岡で驚くことの一つは、若者の多さです。福岡市はビジネス街と買い物などを楽しむ生活空間がほぼ同じ場所にあります。若者の人材確保やビジネスチャンスの獲得にも、街のコンパクトさが生きてくると思います。