「メルチャリ」から「チャリチャリ」へ 新展開でサービスも加速!

福岡市役所にも聞いてみた

 福岡市も取り組みを進め、ニュートとともに「福岡スマートシェアサイクル事業」に乗り出しました。担当する道路下水道局管理部の自転車課を訪ねました。

 国土交通省が2003年に行った調査で、福岡市・天神地区の放置自転車台数は全国ワーストでした。駐輪場の整備や利用者のマナー啓発、放置自転車の撤去といった地道な対策に取り組み、市内の放置自転車は大幅に減っています。ポートに駐輪した自転車を共同利用するシェアサイクルは有効な対策の一つになります。


シェアサイクル事業に期待する高木課長(左)


 4月にスタートした事業は2022年度までの3年間です。エリアを現在の天神、博多駅、ウォーターフロント地区のほか、アイランドシティや西新・藤崎・百道、大橋地区などにも拡大する計画です。自転車の発着点となるポートは260か所から600か所に、自転車も1100台から4000台に増やすことにしています。

 自転車課の高木通裕課長は「自転車をみなさんでシェアする使い方は、放置自転車対策にも効果的です。駅やバス停の短い区間、その先の細かな移動に自転車が便利となれば、福岡の街をすみずみまで楽しんでいただけるのでは」と期待しています。


 新型コロナウイルスによる混乱は長引き、「風薫る5月」も外出を自粛する生活が続きます。そんな重苦しさの中、人混みを避けられる移動手段として、自転車が見直されています。外出の必要に迫られたときは、運動不足の解消も兼ね、シェアサイクルを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。自転車を利用する際は正しく安全に、そして今は感染予防の対策をお忘れなく!

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