大正期に門司で生まれた「サクラビール」を現代風にアレンジ 数量限定で6月発売
サッポロビール(東京)は、大正から昭和初期にかけて門司市(現・北九州市門司区)で製造された「サクラビール」を現代風にアレンジし、数量限定で6月16日に発売します。歴史あるビールの風味を残しながら飲みやすさを重視し、現代の消費者に好まれる味わいに仕上げたそうです。缶には当時のラベルをデザインしました。
九州初のビール工場で製造
サクラビールは、門司で創業した「帝国麦酒」が九州初のビール工場で1913年(大正2年)に生産を始めました。ラベルには桜の花と工場があしらわれ、琥珀色をしたビールは甘みのある風味が特徴だったといいます。海外にも輸出されましたが、「大日本麦酒」(サッポロビールの前身)との合併を機に、1943年(昭和18年)頃に製造を終えたそうです。
旧帝国麦酒の工場はその後、サッポロビール九州工場として稼働を続け、大分県日田市への工場移転に伴って2000年に閉鎖されました。現在、建物は「門司赤煉瓦プレイス」として保存活用され、九州のビールの歴史と文化を伝えています。
甘みを抑えてすっきりと
サッポロビールが今回発売する商品は「サクラビール2020」。技術者が当時の製法を記した文献を読み込み、使用する麦芽や酵母の働き具合などが異なる100年前のレシピを現代風によみがえらせ、約半年かけて商品化したといいます。当時の琥珀の色合いを残しつつ、甘みを抑えてすっきりした味にアレンジしたそうです。
サッポロビールは「大正・昭和期に思いをはせながら、生まれ変わったサクラビールを楽しんでください」と話しています。
商品名 | サッポロ サクラビール2020 |
内容量 | 350ml/500ml |
アルコール分 | 5% |
価格 | オープン価格 |