九州の「おいしい」が集合 キャナルにセレクトショップが誕生
記事 INDEX
- 地域の魅力が勢ぞろい
- いいものがここにある
- 気に入ったらサイトで
知る人ぞ知る、九州の逸品グルメを一堂に――。福岡市博多区の商業施設「キャナルシティ博多」に、食をテーマにした期間限定のセレクトショップ「GOOD MARKET KYUSHU」が誕生しました。九州各地から厳選した商品が並び、観光や出張、年末年始の帰省などの際に、大切な人が喜んでくれる土産品が見つかりそうです。
地域の魅力が勢ぞろい
セレクトショップは12月1日にオープンし、2025年5月末まで営業する予定です。キャナルシティのセンターウォーク2階にあり、約30平方メートルの売り場には九州7県から集めた商品約180点が並んでいます。
ショップは、キャナルを運営する福岡地所グループの「FJアーバンオペレーションズ」が発案。同社は、グループ各社の社員によるアイデアで新しい事業に取り組もうと2023年に設立されました。
社員たちが注目したのは、九州の食でした。キャナルには、国内外から多くの観光客が土産品を買い求めに訪れるそうです。「本物志向の商品がほしい」「定番ではないものを探したい」などニーズは様々だといいます。
そこで、各地で愛される商品を集めたショップをつくれば、来店者に九州がもつ魅力を紹介する絶好の場になると考えました。
いいものがここにある
店に並ぶ棚にはそれぞれテーマが設定されており、「HANDCRAFT」は“手作り”、「EXCLUSIVE」は“ちょっといいもの”、「WELLNESS」は“体によさそう”な商品が陳列されています。商品は2~3か月で入れ替える予定です。
それぞれの商品は、熊本県出身で、特産品の開発や食品のプロデュースなどを手がけるディレクター・古庄伸吾さんがセレクトしました。
地元で愛されるこだわりの詰まった品、新たなことにチャレンジする意欲的な生産者の商品――といった視点から、店で紹介するものを厳選しています。「駅や空港の土産品売り場には並んでいないような商品を発見できます」とショップを担当する浦田幸拓さんは話します。
例えば、キビ糖や島ミカン、スパイスを使った鹿児島・喜界島のコーラシロップ「TOBA TOBA COLA」や、長崎の菓子店がつくる焼き菓子「やさいのカリカリ」、宮崎産マンゴーのトロピカルな風味が楽しめる「フルーツバター」などがあります。
気に入ったらサイトで
ショップは、ECサイトも展開しています。サイトでは、「調味料」「総菜・おつまみ」「ご飯の素(もと)」など11カテゴリーの商品を販売。店で購入したものが気に入れば、後日ネットで取り寄せることもできます。
九州は食の宝庫として知られ、農林水産業の産出額では全国の5分の1を占めます。しかし、高齢化や後継者不足で、生産現場を取り巻く環境は厳しさを増しているそうです。「九州をより熱く、とことん応援したい」と浦田さんは言います。
「地域の食を口にして『おいしい!』と思ったら、その地を旅してみたり、生産者を訪ねてみたり、次の展開につながるきっかけになればうれしい。九州の人も、自分の知らなかったものに出会えるショップです」