時代を彩ったスターを撮影 古里・直方市で鋤田正義さんの作品展

 希代のロックスター、デビッド・ボウイら世界的スターを撮影してきた福岡県直方市出身の写真家・鋤田(すきた)正義さん(88)の作品展「鋤田の眼 時代の向こうを見る眼」が同市の直方谷尾美術館で開かれている。古里の同美術館に寄贈した貴重な作品群から約60点を展示している。6月7日まで。

デビッド・ボウイ、YMO、忌野清志郎…

 同市古町生まれ。広告会社を経て独立。東京を拠点に、ボウイやイギー・ポップさん、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)、忌野清志郎、沢田研二さんらを撮影してきた。

 その功績をたたえ、2018年に直方市は市民栄誉賞を贈った。同美術館は同年と23年に計300点の作品の寄贈を受けており、34年まで隔年で作品展を開催することにした。


鋤田正義さん


 初回となる今回は、市に伝わる故人供養の踊り「直方日若踊」の衣装をまとった母親の姿を収めた「母」(1957年)、産炭地・筑豊の日常をとらえた「ボタ山」(65年)など、鋤田さんの原点となる初期作品から近作までが並ぶ。


普遍的な価値を見つめる「まなざし」

 会場で特に目を引くのは、長年親交があったボウイをとらえた作品だ。20世紀ポップカルチャーの象徴とも称される世界的スターが、時代とともに変化し続けた姿を見ることができる。

 レイ・チャールズ、山本寛斎、シーナ&ロケッツ、ジョージ・ルーカスさん、小泉今日子さんら国内外のアーティストやバンドを撮影した作品も並び、広範な仕事の一端を垣間見ることができる。


作品展のチラシ


 市川靖子学芸員は「1950年代の筑豊から、世界的なアーティストまで、1人の写真家が様々な時代を切り取っているのは驚くべきこと。普遍的な価値を見つめる鋤田さんのまなざしを知ってもらいたい」と話している。


 月曜休館。入館料は一般400円、高大生200円(土曜は高校生無料)、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(0949-22-0038)へ。


advertisement

この記事をシェアする