「動物園のニューフェース」君はともだち、GWに会いに来てね!
この記事のオススメタイトル
記事 INDEX
- ペンギンの赤ちゃん
- 引っ越しで仲間入り
- あたたかく見守って
各地の動物園で、最近仲間に加わったばかりのニューフェースたちを紹介する。生い立ちや性格を知って会いに行けば、より親しみが湧きそうだ。
ペンギンの赤ちゃん
福岡市中央区の市動物園では4月、フンボルトペンギン2羽が生まれた。両親は、仲良しのつがいアリカ(雌)とオウガイ(雄)で、同園での誕生は9年ぶりだ。
フンボルトペンギンは、1度に2個の卵を産むことが多い。アリカは久しぶりの出産で、育児の負担を減らすため、今回は1個を別のつがいに託す「托卵(たくらん)」を行った。今もひなの1羽はアリカが育て、もう1羽は別の雌パクチが世話をしており、小魚を口渡しで食べさせるなど愛情を注ぐ様子を眺めることができる。
2羽は灰色のフワフワした毛に覆われ、まだ性別は不明。飼育員の徳永祈(いのり)さん(23)は「待望の赤ちゃん。ぜひ見に来てほしい」と呼びかける。
引っ越しで仲間入り
同園には昨年11月にアムールトラの雄ヒューイ(2歳)、今年3月にはチンパンジーの雌キンコ(推定34歳)が他県からやって来た。
トラ舎はガラス越しに眺めることができ、人間に興味津々のヒューイが数十センチまで接近することもある。間近で水浴びや日なたぼっこをする様子も、来園者を喜ばせている。
チンパンジー担当飼育員の浜田美咲さん(39)によると、キンコは自動車好きで、特に大きな音を出す車がお気に入りだ。園そばの車道をバスやスポーツカーが通ると獣舎の上部によじ登って熱心に眺めるという。現在は環境に慣れる訓練中で、体調などによって屋外に出ない日もある。
あたたかく見守って
北九州市の到津の森公園では3月にヤギの三つ子が生まれ、母のウメコにまとわりつく様子が人気を集めている。ウメコの妊娠中のエコー検査では「双子」と思われており、まず真っ白い「しらたま」(雄)と、白に茶色が交じった「みたらし」(雌)が生まれた。
獣医師が帰った後、獣舎に残っていた飼育員の古川晋也さん(60)が、黒い「のりまき」(雄)が生まれているのを見つけたという。古川さんは「3頭そろって元気に育って」と願う。
福岡市東区の海の中道海浜公園・動物の森では、1歳を迎えたクモザルが遊具や松の木に登る練習に励んでいる。たまに失敗して遊具から落ちてしまうこともあり、飼育員の土居聖史郎さん(40)は「頑張っているなと、親のような気持ちで見守っています」と目を細める。
久留米市の市鳥類センターには昨年11月に4羽のオウギバトが加わった。ハトの仲間だが大型で、頭に扇形の冠を載せたゴージャスな外見。センターでは同月にケープペンギンの赤ちゃんも生まれており、大人ペンギンに交じってプールで泳ぐ様子を見ることができる。
気になる情報やテーマをメールでお寄せください。