鰻登り!めでたい!年末年始にユニーク「おみくじ」で運試し
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- 運気がうなぎ登り
- 海外客にも対応!
- 一粒万倍日の限定
神社やお寺を参拝する機会が多い年末年始は、おみくじを引いて運試しをするのも楽しみの一つだ。福岡県内の個性あふれるおみくじを紹介する。
運気がうなぎ登り
柳川市の三柱神社には、柳川名物のウナギにちなんだ「鰻(うなぎ)登りみくじ」(500円)がある。くじはウナギのマスコットとセットになっていて、参拝者は釣りざおとかぎ針でウナギを釣り上げてくじを引く仕組みだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で社会に不安が広がった2020年頃、「運気がうなぎ登りになりますように」との願いを込めて新たに設けたという。立花誠太郎宮司は「運気上昇を願って引いてみて。柳川を訪れた記念にもなります」とほほ笑む。
「めだか寺」と呼ばれる直方市の丸山観音寺は境内で数千匹のメダカを育てている。境内のあちこちに水を張った鉢やつぼがあることから、水に浸すと文字が浮かびあがる「水みくじ」(200円)を置いている。
メダカは約20年前、大塚恵誠住職が檀家(だんか)から譲り受けたのを機に育て始めたという。漢字で「目高」と書き、「芽が出る縁起魚」ともされており、境内にはメダカを模したちょうず舎や看板などがある。メダカが活発に泳ぐ3~11月頃は参拝者が増え、副住職の誠也さんが描くメダカの御朱印も人気だ。
北九州市門司区の和布刈(めかり)神社には「木彫りふくみくじ」(500円)がある。くじをくわえたフグは職人の手彫りで、表情が一つ一つ異なる。名産のフグを「福」にかけて「ふく」と呼んで縁起を担いでおり、江端希之権禰宜(ごんねぎ)は「新たな1年の幸福を願い、『フク』を自宅に持ち帰ってもらえたら」と話す。
海外客にも対応!
福岡市博多区の十日恵比須神社にある「めでたいみくじ」(100円)は、博多弁で書かれている。くじは「博多に鎮座するえびす様からのメッセージ」とされ、「学問 空き時間ば有効に使いんしゃい」「恋愛 見栄ば張っとってもいずればれるっちゃん」「商売 大きな利益が舞い込むばい」など温かみのある言葉が並ぶ。野上勝矢権禰宜は「中身は自分で引いて見てみらんね」と呼びかける。
海外からの観光客も多く訪れる福岡市博多区の櫛田神社には、英語や韓国語、中国語、台湾語に対応したおみくじ(100円)がある。「日本の文化を知ってほしい」との思いからで、例えば「大吉」は英語で「Very Lucky」と表現されている。
一粒万倍日の限定
北九州市小倉北区の足立山妙見宮には、何かを始めるのに最適な日とされる「一粒万倍日」にしか引けない「一粒万倍みくじ」(300円)がある。一粒万倍日は月に4~6日ほどしかなく、2024年元日も該当するという。「一粒のもみが万倍にも実る」ことになぞらえ、くじは米粒形の置物に入っている。
同宮の磐梨文孝宮司は県神社庁の広報委員長を務めており、「神社のおみくじは本来、言葉を発しない神様の真意を確かめるためのもの」と説明する。
まず参拝してから引くのが基本だそうだ。引いたくじの扱いに決まりはなく、大吉だと「運をとどめたい」と持ち帰る人が多いが、凶でも「戒めに」と持ち帰る人もいる。「神様とご縁が結ばれますように」と結び所に結ぶのもよい。
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