ららぽーとでフクオカ発見 地元の「いいモノ」「らしさ」が雑貨店やスーパーに
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記事 INDEX
- 伝統工芸に光を当てる
- 西鉄バスがスーパーに
- 無印良品に地元の旬!
福岡市博多区に4月25日にオープンした大型商業施設「ららぽーと福岡」には、福岡の「いいモノ」を発信しようと取り組んでいるショップや売り場もあります。話題のテナントが並ぶ施設では「九州初」のフレーズに心を奪われがちですが、じっくり歩いてみると、これまで知らなかった「フクオカ」に出会えるかもしれません。
伝統工芸に光を当てる
「うなぎの寝床」は福岡県八女市の会社が運営するセレクトショップ。従来は、地域の文化を伝える工芸品や衣類、本などを同市内の4店で扱ってきました。市外初出店となる、ららぽーと福岡では「地域文化やものづくりにあまり関心のない人にも、目を向けてもらうきっかけにしたい」と、幅広い商材を扱います。
新店舗では、博多曲物(まげもの)や八女市の陶器、みやま市の線香花火、久留米絣(かすり)といった福岡県内各地の伝統工芸品に加え、地場企業が開発したスマートフォン向けアプリなども紹介しています。
気になる店名は、拠点の八女に多く残る町家に由来します。町家は、間口が狭く奥行きがあるため「うなぎの寝床」と呼ばれることから、名付けたそうです。
運営会社の取締役、春口丞悟さんは「身近にあるけれど知らないモノに出会える場所にしていきたい」と期待を語ります。
博多織の「サヌイ織物」(福岡市)の売り場では、博多にわかがデザインされたポーチをはじめ趣向を凝らした商品を見つけました。
西鉄バスがスーパーに
西鉄ストアの新店舗「レガネット DAILY ENTERTAINMENT SQUARE」では、おなじみの西鉄バスが迎えてくれます。
西鉄グループの"象徴"であるバスの車体を初めて店内に設置。路線バスとして運行していた車両を改造したもので、側面の陳列棚にはペットボトル飲料などが並んでいます。子どもに制服を貸し出しており、運転席で写真に納まることもできます。
地元住民や乗り物ファンの心をくすぐるサービスは好評で、写真撮影の順番を待つ人の列ができることも。同社の担当者は「店内での交通整理にもしっかり取り組みます」と笑顔です。
無印良品に地元の旬!
生活雑貨の「無印良品」は、20店以上を展開する福岡県内で初めて青果コーナーを常設。4月下旬には、糸島市でとれた新タマネギやミニトマトなど旬の食材が店頭に並びました。
うきは市のほうじ茶や紅茶、福岡市のしょうゆなどの加工食品も扱います。「販路を広げてもらい、生産者の課題解決につながれば」と店長の平川太一さん。来店客への提案の幅も広がることから、「無印」を運営する良品計画(東京)は、青果の取り扱いを他店にも拡大していく方針だといいます。