木のよさ伝える「おもちゃ美術館」 ららぽーと福岡に九州初オープン

福岡の屋台をイメージしたセットで遊べるコーナー

記事 INDEX

  • 感覚をフル活用
  • 初めて触れるアート
  • "学芸員"も活躍

 4月25日に開業した大型商業施設「ららぽーと福岡」(福岡市博多区)に、木製のおもちゃで思い切り遊べる九州初登場のテナント「福岡おもちゃ美術館」がお目見えしました。一風変わった名前の施設では、目や鼻、さらに足先まで、全身で「木」を感じることができ、多くの家族連れらでにぎわっています。

感覚をフル活用

 おもちゃ美術館に入ると、心地よい木の香りが迎えてくれます。「福岡県朝倉市で伐採された、樹齢100年を超えるヒノキなどを使っています」。石井今日子館長が床を指しながら、説明してくれました。


木の感触を楽しむようにハイハイする赤ちゃん

 館内は、ショップのほか、靴を脱いで遊べる有料ゾーン(約1300平方メートル)に六つのエリアが設けられています。2歳以下専用の「赤ちゃん木育(もくいく)ひろば」、動物のおもちゃが並ぶ「おもちゃのはこぶね」、大人も楽しめる玩具がそろう「グッド・トイひろば」などがあります。


卵形の木がいっぱいのプールで遊ぶ子どもたち

 ハイハイしたり、ボールを転がしたり、積み木を真剣に積み上げたり。子どもも大人も、思い思いに楽しむ姿が見られます。


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初めて触れるアート

 この美術館を運営するのは、NPO法人「芸術と遊び創造協会」(東京)です。多田千尋理事長は「おもちゃは、人が触れる最初のアート(芸術)。木はにおいや手触りも含めて感性を豊かにしてくれる優れた素材」と話します。

 この理念への賛同が広がり、おもちゃ美術館は福岡を含めて全国9か所に拡大。従来は廃業したデパートの一角など地方での開設が多かったのですが、今回は初めて、真新しいショッピングセンター内にオープンしました。


面の多い積み木などもあり、大人も本気に

 多田理事長は「買い物中にふらりと訪れた人たちにも、ここで木に触れて、自然に目を向けるきっかけにしてもらいたい」と話します。

 将来のアジア進出も視野に、国内外からの集客を見込んでいます。

"学芸員"も活躍

 福岡おもちゃ美術館の運営には、有償ボランティアのスタッフ「おもちゃ学芸員」が欠かせません。

 おもちゃ学芸員には昨年夏から開館までに320人が登録し、交通費と"日当"の500円が支給されます。一緒におもちゃで遊んだり、工作を手伝ったりして、来館者をもてなします。その一人で福岡県田川市の会社員、志田万智子さんは「子どもたちとのふれあいが楽しみ。一緒にいっぱい遊びたい」と意気込んでいます。


サルのぬいぐるみとともに来館を呼びかける石井館長

 福岡市出身で、今回のオープンを機に東京からUターンしたという石井館長は「応募がこれほど多いのは福岡だけ。人情に厚く、新しいモノに臆せず飛び込む福岡県人の良さを改めて感じました」といいます。

 「今は発展途上。これから来館者の反応を参考に、新しい遊びのコーナーも作っていきたいです」と、今後も魅力アップに努める考えです。


福岡おもちゃ美術館の入り口

 入館料は中学生以上1600円、生後6か月~小学生1200円。公式サイトでの事前予約が必要です。


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