海の中道海浜公園に「幻の池」が出現 独特な地形が生んだ不思議な光景

記事 INDEX

  • 大雨後にしか見られない光景
  • 海の中道の地形が生む不思議
  • 豪雨頻発で「幻」でなくなる?

 海の中道海浜公園(福岡市東区)に出現した「幻の池」が話題です。数年に一度、大雨の後にだけ見られる不思議な光景だそうです。

大雨後にしか見られない光景


深いところは1メートル以上の水深があるという(8月24日撮影)

 海の中道管理センターによると、池ができ始めたのは7月上旬。長梅雨の影響でどんどん大きくなり、最大で東京ドームとほぼ同じ5ヘクタールほどに広がりました。池が大きくなりすぎて周辺の立ち入りを制限していましたが、8月中旬には水位が下がってきたため、池の周りの遊歩道への立ち入り制限を解除しました。


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海の中道の地形が生む不思議

 大雨の時にだけ現れるこの池は、公園のパンフレットにも「幻の池」として紹介されています。管理センターの柴田隆一さんによると、海の中道の珍しい地形が幻の池の出現に関係しているそうです。


池が出現する前は一面の砂地(4月4日撮影、海の中道海浜公園提供)


散策が可能になった直後の池(8月16日撮影、海の中道海浜公園提供)

 海の中道は、博多湾から志賀島へ延びる細長い砂地の地形で、地下に海水がしみこんでいます。大雨が降ると、海水より比重の軽い真水は、地下の海水に押し上げられて地中に浸透できないため、地表の池となって出現するそうです。

豪雨頻発で「幻」でなくなる?

 数年に一度しかない珍しい現象でしたが、昨年は8月下旬から1か月ほど見られるなど、近年は相次ぐ台風や豪雨の影響で、以前ほど「幻」ではなくなってきているそうです。池にはトンボやチョウが飛び、ひと夏の生態系が育まれています。


池の周りではトンボやチョウが飛び交っていた

 池の水位は徐々に下がり、大きさも一時期の半分ほどになっていますが、8月いっぱいは見ることができそうです。

 柴田さんは「とても珍しい風景なので、興味のある方はこのタイミングを逃さずに訪れてほしいです」と話しています。


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