カードで学ぼう!五郎山古墳 筑紫野市教委が作成

壁画にスポットをあてた五郎山古墳の古墳カード

2か所で無料配布

 国指定史跡「五郎山古墳」(福岡県筑紫野市原田)に足を運んでもらおうと、筑紫野市教育委員会が、魅力をPRする古墳カードを作った。墳丘や壁画など計10種類のデザインがあり、市歴史博物館と五郎山古墳館の2か所で無料配布している。

 五郎山古墳は6世紀後半に造られたとみられる円墳で、直径約32メートル、高さ約5.5メートル。1949年に国史跡に指定された。内部の石室に、赤、緑、黒の3色で、人物や動物、武具など多様な装飾壁画が描かれている。古墳の内部には入れないが、隣接する古墳館に、原寸大の石室模型があり、壁画などが忠実に再現されている。

 古墳カードでは、墳丘や壁画の全体像をはじめ、壁画の中から「弓を引く人物」「力士」「巫女(みこ)」「鳥」「船」などの特徴的な絵をカラー写真で取り上げ、解説付きで紹介している。

来年9月にかけて計10種類

 3か月ごとに2種類ずつ、来年9月にかけて計10種類のカードを配る。数量限定で、7月に配布を始めた最初の2種類は在庫が全てなくなった。10月1日から、新しい2種類を配布している。

 博物館の小鹿野亮館長は「カードを集めてもらうと、五郎山古墳の特徴や壁画のポイントなどを学べるようになっている。古墳が造られた時代に思いを巡らす機会にしてほしい」と話している。

 問い合わせは、市教委文化財課(092-921-8419)へ。


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