のおがたチューリップフェア 4年ぶりに本格開催へ

2023.01.10

 福岡県直方市の春の風物詩「のおがたチューリップフェア」について、主催する市観光物産振興協会は、今年の開催期間を3月25日~4月2日の9日間と決めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送っていた各種ステージイベントを復活させるなど、4年ぶりの本格開催を予定している。


直方市の春の風物詩となっている「のおがたチューリップフェア」(2019年撮影)

 フェアは1997年から例年、3月下旬~4月上旬に遠賀川河川敷・直方リバーサイドパークで実施されてきた。しかし、コロナ禍で2020年、21年は中止に。3年ぶりとなった昨年は規模を縮小しての開催だったため、ステージイベントを見送り、飲食スペースも設けなかった。それでも花壇3か所(計約3800平方メートル)にチューリップ計約15万本が咲き誇り、9日間の期間中、約28万6000人でにぎわった。

ステージや飲食スペースも

 今年は国、県の指針に基づく「感染防止安全計画」を作成して感染防止対策を徹底したうえで、コロナ禍前の内容に戻すことを決定。ステージでは地元高校生による吹奏楽演奏などを企画し、飲食スペースには地元を中心に約25の店・団体に出店してもらい、華やいだ雰囲気を演出する。

 花壇は昨年のフェア後、約5240平方メートルに拡充されており、チューリップは約5万本多い約20万本を咲かせる予定。例年通りに市民ボランティアらが、昨年11月中旬~12月上旬に球根を植えた。

 協会の担当者は「美しく、祝祭感のあるフェアにしたい。市内外から多くの人が足を運び、直方の素晴らしさを実感してもらえれば」と話している。感染状況により国や県から要請が出るなどした場合は、計画を見直すことになるという。


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