北九州・吉祥寺で藤の花が見頃 八女では黒木大藤まつり

 北九州市八幡西区の吉祥寺で藤の花が七分咲きとなり、参拝客らの目を楽しませている。4月27~29日に予定されていた恒例の「藤まつり」は中止となったが、同じ期間中は寺の駐車場に約30店舗の出店が並ぶという。

薄紫のカーテン、境内に甘い香り


七分咲きとなった吉祥寺の藤の花


 同寺では、境内の約1000平方メートルに5種類の藤を植えており、地域のボランティアの協力を得て、肥料やりや花摘み、枝切りなどを行っている。藤棚からは薄紫の花々がカーテンのように垂れ下がり、辺りに甘い香りを漂わせている。

 同寺住職の妻は「まつりの中止は残念だが、きれいに咲いた藤を見に来てほしい」と呼びかけている。25日頃にかけて満開になる見通しという。問い合わせは同寺(093-617-0237)へ。

4月22日から「八女黒木大藤まつり」

 福岡県八女市黒木町の国指定天然記念物「黒木の大藤」が満開を迎えるのを前に、美しい開花を願う「藤の花神酒(みき)召せの式典」が4月14日、大藤がある素盞嗚(すさのお)神社で行われた。


美しい花を咲かせた大藤にお神酒をかける三田村市長

 大藤は樹齢620年余りといわれ、境内には約3000平方メートルの藤棚が広がる。式典はかつて戦火や大火で傷んだフジの根元に酒の粕(かす)を与えたところ、樹勢が回復したとの故事に由来する。

 この日の式典では、三田村統之市長らが神事の後、大藤の根元や花房にお神酒をまいた。

 22日~5月7日は、新型コロナウイルスの影響で中止が続いてきた「八女黒木大藤まつり」が4年ぶりに開かれる。地元の特産品やだご汁などを販売する物産展のほか、神社境内では無料の湯茶の接待(4月22~30日)、夜間ライトアップなどがある。

 まつり実行委員会の服部幹信委員長は「久しぶりの開催となるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。


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