福岡市交通局は7月7日、市地下鉄の運賃をクレジットカードなどで支払う「タッチ決済」について、当日の乗車料金を「1日乗車券」と同額の640円までとするサービスを始めた。同様の取り組みは全国の鉄道では初めてという。
上限額を「1日乗車券」と同じに
タッチ決済では、対応するクレジットカードなどを自動改札機の専用端末にかざすだけで通過できる。新たなサービスでは、同一のカードなどで地下鉄を利用し、当日の乗車料金が640円を超えた場合、全線乗り放題となる「1日乗車券」を購入したとみなして同額とする。
市地下鉄でのタッチ決済は、昨年5月から一部の駅で実証実験が始まり、七隈線の延伸区間開業に合わせ、今年3月に全36駅で導入された。切符を購入したり、交通系ICカードに入金したりといった手間が不要な点が好評で、1日当たりの平均利用数は、2022年5月~23年3月の約430件から、同4~6月は約3300件と7倍以上に増加したという。実証実験は来年3月まで行う予定。
ツイッターでも情報発信
市交通局は新サービスについて、「出場時、読取機では割引前の普通料金が表示されるが、専用サイトで割引状況が確認できる」と説明。詳細をサイトやツイッターで案内している。
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