ギターグッズにJR九州の列車をデザイン 島村楽器が販売中
記事 INDEX
- ギターに興味を持って!
- 3種類の車両をデザイン
- 駅名標のピックケースも
楽器販売大手「島村楽器」(東京)は、JR九州の鉄道車両をデザインしたギターストラップやピックなどを商品化しました。博多駅(福岡市)に直結する商業施設「アミュプラザ博多」内の店舗に勤務するスタッフのアイデアが形になりました。
ギターに興味を持って!
「地域にちなんだグッズを作って注目してもらい、ギターに興味を持つ人を増やしたい」。発案した島村楽器アミュプラザ博多店の佐々木崇さん(33)は語ります。
島村楽器は2022年夏に、福岡市の即席麺製造会社とコラボ。「マルタイラーメン」のパッケージ柄をあしらったギターストラップを発売し、SNSなどで話題を集めました。これを手がけたのが佐々木さんでした。
「音楽を楽しむ人を一人でも多く
「マルタイラーメン」に続くアイデアを模索する中で、普段から目にしているJR九州の車両が多くの人になじみがあり、細長いデザインにも向いていると気づいたそうです。JR九州に企画を提案したところ、商品化の許諾を得られ、ギターストラップとピック、ピックケースの発売が決まりました。
3種類の車両をデザイン
ギターグッズに採用した車両は、▽JR九州の主要線区で活躍し、銀色と赤色の車体が特徴的な「813系」▽シーサイドライナーの愛称で長崎―佐世保駅間を走り、2021年に運行を終えた「キハ66・67形」▽指宿枕崎線を走行する「キハ200形」――の3種類です。ピックは、それぞれの車両を正面からとらえた”顔”を描きました。
島村楽器はJR九州の駅に直結する商業施設4か所で店舗を運営しています。福岡市のアミュプラザ博多店、長崎県のアミュプラザ長崎店とえきマチ1丁目佐世保店、鹿児島市のアミュプラザ鹿児島店で、今回は各駅にゆかりのある車両を選びました。
デザインは福岡県内に住むイラストレーター「くまみね」さんに依頼。車両の特徴を素朴なタッチでとらえつつ、適度にデフォルメされた絵柄に仕上がっています。
ストラップには佐々木さんのこだわりが詰まっています。着用時に正面と背面で見えるイラストが異なるようにしたり、ストラップの裏面に描かれた車両もチラリと見えるようにしたり。手触りの良さや色合いを重視しながら、手の届きやすい価格に収まるように商品化を進めたそうです。
駅名標のピックケースも
ほかに、「博多」「長崎」「鹿児島中央」の駅名標をデザインしたピックケースも用意しました。アクセサリーなどの小物入れとしても使え、音楽好きから鉄道ファンまで幅広く喜ばれそうです。
ストラップは税込み4400円、ピックは220円、ピックケースは1100円。島村楽器のアミュプラザ博多店、アミュプラザ長崎店、えきマチ1丁目佐世保店、アミュプラザ鹿児島店と、オンラインストアで販売しています。
佐々木さんは「ストラップとピックのデザインをそろえて、ギター演奏を楽しんでほしい。『ギターを始めてみたい』『もう一度、演奏してみたい』と思う人が一人でも増えればうれしいです」と話しています。