福岡県柳川市は、同市出身のモデルで、ノリ商品の製造販売会社「ノリケラトプス研究所」社長の黒滝サクさんを観光大使に任命した。8月24日に市役所で行われた就任式で、黒滝さんは「有明海で取れるノリは最高。柳川の魅力を多くの人に伝えたい」と抱負を語った。
柳川市の観光大使に任命された黒滝さん（左）と金子市長
黒滝さんは中学生の時にモデルデビューを果たし、高校卒業後に上京。テレビCMを中心にこれまで200本以上の作品に出演している。
祖父がノリ漁師で、小さい頃からノリが好きだったという。6年前に柳川市を訪れた際、栄養豊富な有明海の水でおいしいノリができることを知り、「大好きな柳川のために活動したい」と思うようになった。
2018年、同市沖端町でノリケラトプス研究所を創業。ノリの養殖や商品の企画開発に取り組み、「万能Sakuサクのり」が柳川ブランドに認定された。商品は「香りや口溶けが良い」と評判となり、昨年12月には東京のホテルニューオータニ東京に「海苔使（のりし）黒滝 紀尾井町本店」をオープンした。
有明海のノリ養殖は昨季、深刻な不漁に見舞われた。黒滝さんの店も高級ノリを使った商品の在庫がなくなるなど影響が出ているという。就任式で黒滝さんは「ホテルでも販売再開を心待ちにしている。今季は豊漁になってほしい」と話した。金子健次市長は「柳川のさらなるイメージアップのためにPRをお願いしたい」と期待した。
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