九電と九大が大型水素バスの運行開始 燃料は地産地消で

 走行時に二酸化炭素(CO2)を出さず、水しか排出しない「水素燃料電池バス」が九大伊都キャンパス(福岡市西区)ーJR九大学研都市駅(同)間で運行されることになり、11月14日にキャンパスで運行開始式が開かれた。九州電力が九大と連携し、太陽光発電などで余った電力を活用してキャンパス内で水素を製造する。水素の「地産地消」の実証事業で、2025年度まで運行する予定。


キャンパス内の水素ステーションで披露された水素燃料電池バス

 今回、九電は燃焼時にCO2を出さない太陽光や風力、原子力発電の余剰電力を有効活用する技術を開発。その電力を使ってキャンパス内にある水素ステーションで水素を製造し、バスに充てんする。大型の水素燃料電池バスの営業運行は、九州では初めてという。

 バスはトヨタ製(定員78人)で、10分でフル充てんし、100キロ・メートルほど走行可能。「水素を軽やかにまとう」とのイメージで九大の学生が考案し、黒を基調に流れるような細かな点を車体に施した。11月15日から昭和自動車(佐賀県)が運行し、夕方に1日2往復する。料金は片道300円。

 開始式で、九電の池辺和弘社長は「水素は脱炭素という課題を解決できるポテンシャルの高いエネルギーだ」と強調。九大の石橋達朗学長は「長年、大学を上げて水素研究を進めてきた。学生をはじめ、地域の皆さんがカーボンニュートラル(脱炭素)な未来を感じる機会となれば」と話した。


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