JR九州は、福岡市東区などを走る香椎線(西戸崎―宇美、約25キロ)で、自動運転の営業運行を始めた。運転士以外の係員が運転席に座り、緊急停止などを担う全国初の試みといい、3月17日には香椎駅で出発式が行われた。
自動運転は、線路上に設置した機器から必要な情報を受け取って列車が走行する仕組み。運転士の代わりに、同社の訓練を受けた「自動運転乗務員」が乗り、緊急停止や発車の操作、安全確認などを担当する。将来的な運転士不足などに備えた取り組みで、16日から一部列車で運用を始めた。
出発式では、関係者がテープカットして運行開始を祝ったほか、担当乗務員に認定された石橋択斗さん(24)に制服につけるピンバッジや自動運転用の鍵が渡された。同社の古宮洋二社長は「さらに技術が発達すれば、将来的には無人運転も実現できる。その第一ステップだ」と話していた。
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