1月に破損被害に遭った福岡市・天神の「天神地蔵」が修復され、4月11日、元あった天神交差点に設置された。修復費(7万7000円)は住民らの浄財を充てたという。
天神地蔵は、暴走族取り締まり中の事故で1979年に殉職した中央署員を慰霊したもので、交通安全の象徴として地元で親しまれている。周辺を掃除していた女性が1月下旬、上部の円形部分が割れているのを発見。その後、修復作業が進められていた。
この日は地元の町内会長の藤木敏一さんらが集まり、上部が元に戻った地蔵を台座に置いた。過去には2018年4月、酒に酔った男に蹴られて頭部が破損し、住民らで修復した経緯があり、藤木さんは「皆さんのおかげで再び帰ってこられて、地蔵も喜んでいると思う」と話した。
被害を巡っては、中央署が器物損壊容疑で捜査しており、藤木さんは「罪を憎んで人を憎まず。賠償を求めるつもりはない。自主的に警察に出向き、謝ってくれるのを待っています」と話した。
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巡査の殉職から43年 街の安全をきょうも見守る天神地蔵 | ニュース | 福岡ふかぼりメディア ささっとー
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