八女市役所の新庁舎が完成 業務は5月7日からスタート

 八女市役所(福岡県)の新庁舎が完成し、4月14日、記念式典が行われた。ゴールデンウィークに本格的な引っ越し作業を行い、5月7日から業務を開始する。


完成した八女市の新庁舎

 現庁舎は、1970年に完成した合併前の旧八女市庁舎(南棟)と91年に増築した北棟、上下水道局などが入る保健センター新・旧館の計4棟からなる。老朽化や耐震強度不足に加え、合併後は手狭になったため、市が2022年から新庁舎の整備を進めていた。

 新庁舎は現在の市役所駐車場に建設され、5階建てで延べ約1万1300平方メートル。1階に市民課や税務課、子育て支援課など市民の利用が多い部門を集約し、4階にはこれまで立花支所にあった市議会が入る。議場には車椅子用のスペースや、子ども連れで利用できる個室傍聴席を設けた。市民のまちづくり活動を支援する市民協働会議室や、来庁者が休憩に使える「まちの茶屋」なども整備した。


地元産の杉を使った市議会議場

 免震構造を採用し、災害時は避難所として利用できる。内外装には地元産の杉をふんだんに使い、手すき和紙や仏壇など同市の伝統工芸品の技術も取り入れた。

 現庁舎は5月末から解体工事に入り、並行して付属棟(平屋)2棟と駐車場を整備する。当初、約56億3000万円としていた総工費は、建築資材の高騰などで約62億2000万円に増えた。国の補助金や県の交付金を活用し、市の負担は約33億3000万円。


テープカットで完成を祝う三田村市長(左から4人目)ら関係者

 記念式典には、服部誠太郎知事や筑後地域の首長ら約80人が出席。三田村統之市長らがテープカットして完成を祝った。三田村市長は「『ふるさとの恵みと誇りを未来につなぐ 安心と成長のまち 八女』の実現に向けて、さまざまな政策に果敢に取り組んでいく」とあいさつした。


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