【山口】「海響館」の営業再開 アシカの新施設が開業!
山口県下関市が市立しものせき水族館「海響館」を休館して進めていた大規模改修とアシカ展示施設新設の工事が終わり、7月31日、完成式典が開かれた。8月1日から営業を再開する。目玉となる同施設ではカリフォルニアアシカ4頭を展示。生息地をモデルにした環境下で生き生きとした姿を見ることができる。
関門海峡に面し、市役所に近いあるかぽーと地区にある海響館は2001年に開館し、これまでに約1550万人が来館。施設・設備の老朽化に伴って昨年12月から休館し、改修工事が行われていた。アシカ施設を含む総事業費は約32億8000万円。
生息地再現 4頭の群れを公開
「ひれあしビーチ」と名付けられたアシカ施設は延べ約100平方メートルで、波を起こせるプールや砂場などを備える。モデルにしたのはカリフォルニアアシカの生息地の一つ、メキシコ・マグダレナ島だ。雄1頭、雌3頭が一夫多妻制の群れをなし、泳ぐ姿などを楽しめる。繁殖室もあり、子育ての様子も公開する予定だ。
改修では、エントランスを白色を基調にした開放的な空間に一新。水槽展示エリアに向かうスロープエスカレーターの空間では、映像と光、音によってイルカやペンギンなどに出会える演出を施した。フグの魅力を伝えるコーナーでは、歯や皮の標本に触れることもできる。
正面入り口近くには、運営法人が「海響館」の文字のモニュメントを設置。ショップエリアも改装し、限定グッズなどを並べている。
営業再開時から市民の入館料は値下げし、大人1000円、小中学生450円、幼児200円となる。市民以外の入館料は値上げし、それぞれ2500円、1200円、500円になる。
完成式典では、前田晋太郎市長があいさつで「海響館は新たな歴史を歩み始める。ひれあしビーチは自然の環境に近く、子育ても見られる画期的な施設だ」と述べた。