梅雨入りを前に、北九州市小倉北区昭和町などの地下に、豪雨時に排水しきれない雨水をためる貯留管が完成した。今後は、25メートルプール26杯分に相当する最大9500立方メートルの貯留が可能になるという。
昭和町などの浸水対策
貯留管の整備は、豪雨による浸水被害が度々発生してきた同町などの浸水対策の一環として市が計画。2015年から約60億円をかけ、地下約15メートルで工事を進めてきた。
完成した貯留管はコンクリート製でトンネル状になっており、全長約1.5キロ、内径3メートル。下水道管の排水能力を超える雨が降った場合、一時的に雨水をためることができる。
地元の公園で5月25日に開かれた記念式典には約50人が出席し、テープカットで祝った。武内和久市長は「災害に強いまちづくりが前進する大きな成果。局地化する豪雨から市民生活を守るため、これからも効果的な対策を進めていく」とあいさつした。