国道3号の1車線を仮歩道に 北九州・クロサキメイト南側

 国土交通省北九州国道事務所は、閉鎖した北九州市八幡西区の商業施設「クロサキメイト」の南側に面した国道3号について、上り3車線のうち施設側の1車線、約250メートル区間を仮歩道として整備する。施設直下にある歩道が2年以上通行止めになっているためで、供用開始後に交通への影響を調査した上で本格的な整備を検討する。


仮歩道として整備される国道3号。カラー舗装された車線を活用する。右は閉鎖されたクロサキメイト

 同事務所によると、同施設の国道に面する1階の歩道とその上にある2階のデッキ部分は、2020年8月に施設が閉鎖された後、21年10月から通行止めとなっている。このため、施設に隣接するJR黒崎駅の利用者や住民らは、歩道橋などで迂回(うかい)している。


通行止めとなっているクロサキメイトの歩道


 施設は活用方法が決まらない状態が続いており、同事務所は歩道の確保を求める地元自治会の要望を受けて検討。国道に並行する自動車専用道路・黒崎バイパスで2023年3月、二つのランプが新設されたことで国道の交通量が減少していることから、試行的に1車線を使って仮歩道を設けることにした。

 工事は6月10日に始まり、7月上旬にかけて車線との間に防護柵を設置するなどして、仮歩道を整備する。供用開始後は、車線減少に伴う渋滞の発生や路線バスへの影響、歩行者の利用状況などを調査し、本格的な整備の可否を検討するとしている。


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