北九州発「環境に優しいビール」 響灘ホップの会が発売

 北九州市産ホップでビールの製造、販売に取り組む「響灘ホップの会」は9月9日、同市の水道水と、下水汚泥由来の肥料で育てたホップを使った今年の地ビール「KITAKYUSHU ダブリュー」の完成を市役所で武内和久市長に報告した。10日に発売する。


完成した「KITAKYUSHU ダブリュー」


「KITAKYUSHU ダブリュー」


 同会はホップを通じたSDGs(持続可能な開発目標)活動に取り組もうと、市内の地ビール会社や農家などが2019年に結成。ホップの栽培には市民も参加している。


 今回は日明浄化センター(小倉北区)で汚泥をもとにした肥料で育てたホップ約14キロと、福智山の湧水が流れ込む道原浄水場(小倉南区)の水道水を使って350ミリ・リットル入り缶4000本を製造。ラベルは国の登録有形文化財「旧古河鉱業若松ビル」(若松区)などが描かれたデザインマンホールの図柄を使用した。


ビールをPRする武内市長(左)と安枝さん


 この日、試飲した武内市長は「生のホップを使っているのでフレッシュでなめらかな舌触り。サステナブルシティー北九州を詰め込んだビールで、多くの人に飲んでほしい」と絶賛。事務局の安枝裕司さんは「ビールを飲むことで地域の自然環境にも貢献できる」とアピールした。

 1本550円(税込み)。10日から市内の酒販店のほか、門司港地ビール工房のホームページで販売する。


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