北九州市は、各家庭から出たプラスチックごみを原料とする小学校の教室机用の引き出しの商品化を発表した。2月から販売されている。市内で発生したごみを市内でリサイクルし、商品化して再び市民が使用する「地消・地循環」を実現する全国初の取り組みとしている。
「地消・地循環」へ
市では、リサイクル率の向上を目的に、2023年10月からハンガーやバケツなど製品プラスチックごみの分別回収を実施。引き出しの商品化は、子どもたちにリサイクルを実感してもらおうと企画した。市内の事業者「ビートルエンジニアリング」がプラスチックごみを破砕し、再商品化する。
商品名はプラスチックリサイクルの略で「プラリーボックス」。縦35センチ、横47センチ、高さ6センチで、アースブラック、アースグレーの2色がある。価格は980円(税抜き)で、市内と飯塚、直方両市のイオン九州の5店舗で販売。
北九州市の武内和久市長は「お子さんたちも巻き込み、環境のサイクルを北九州市から発信していきたい」と話している。