平成筑豊鉄道(福岡県福智町)が、福岡県田川市で5月17、18日に行われる県無形民俗文化財「川渡り神幸祭」の鑑賞プランを初めてつくり、販売を始めた。観光列車で移動し、桟敷席から鑑賞できる日帰りプランで、同社の担当者は「鉄道と田川の魅力を満喫してほしい」と話している。
風治八幡宮に伝わる川渡り神幸祭は約470年前、祈願した疫病の終息が成就したことに感謝するため、奉納されたとされる祭事。神輿(みこし)や色鮮やかな山笠が彦山川を渡る勇壮な祭りとして知られ、多くの観光客でにぎわう。
同社によると、移動には観光列車「ことこと列車」を利用。行橋駅を出発後、約2時間半かけ、直方駅で折り返して田川伊田駅に向かう。列車内では、地元食材を使ったフランス料理のフルコースを用意する。
大人2万4000円、子ども2万円(6歳未満無料)で、定員は1日48人。17日は午後1時、18日は午前11時に行橋駅を出発し、田川市内で解散する。博多駅発着のバスを利用するプラン(大人3万3000円、子ども2万9000円)もある。問い合わせは、九州いい旅予約センター(092-472-8441)へ。