北九州市八幡東区の皿倉山山頂に、市が2024年夏から整備を進めていた新しい遊び場が完成した。お目見えしたのはブランコ、スライダー、スタンドベンチで、いずれも眺望を楽しみながら利用できる。市は夜景との相乗効果を見込み、皿倉山への誘客につなげたい考えだ。
ブランコやスライダーなど整備
皿倉山は標高622メートルで、山頂に展望台やレストランなどを備える観光スポット。麓と往来するケーブルカーの2024年度の利用者は延べ約29万人に上った。ただ、市には「子どもたちが遊びながら滞在できる場所がない」などの声も寄せられていた。
そこで、市は約1億900万円をかけて山頂に新たな遊具を設置。ブランコは洞海湾や市街地を眼下に捉えながら楽しめ、約30メートルのロングスライダーは景色を見渡しながら滑れる。スタンドベンチは雲をモチーフとした形状とした。夜は間接照明で遊具が浮かび上がり、市は「日本一に輝いた夜景との組み合わせは絶好のフォトスポットになる」と期待する。
4月25日にはオープニングイベントが開かれ、武内和久市長が「家族、友人、カップルで、様々な形で楽しんでもらえる場所になった。ここにしかない絶景の遊び場として、愛される場所にしていこう」と関係者に呼びかけた。