スタートアップを支援!「グローバルコネクト福岡」始動
福岡県は5月14日、スタートアップや中小企業を支援する「グローバルコネクト福岡」を福岡市・天神の大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」内に開設した。4月に同市に進出した米国のケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)とも連携し、海外への事業展開や資金調達を後押しする。
県がスタートアップ支援拠点を設けるのは初めて。県内のスタートアップや中小企業のほか、将来的に県内に拠点を構えることを想定する起業家や学生らも対象としており、利用は無料。職員6人を配置する。
資金調達では、金融機関などとのマッチングイベントを毎月開く。県は1999年から、地元経済界と連携して起業家支援に取り組んでおり、幅広い金融機関や起業投資会社、協業先とのマッチングが可能という。参加はホームページのフォームから申し込む。ビジネスプラン策定のセミナーや個別支援も行う。
また、オフィスは、米ボストンを拠点とするCICが4月にワンビルに設けた「CICフクオカ」に入居しており、国際的なネットワークを持つCICとも連携して、欧米やアジアへの進出を後押しする。
この日のオープニングイベントで、服部誠太郎知事は「(CIC進出という)ビッグチャンスをつかみ、世界から選ばれる企業を生み出したい」とあいさつ。投資事業を手がける元サッカー日本代表の本田圭佑さんのビデオメッセージもあり、「志の大きさが大切だ。大きな目標に向かうことでたどり着く思考には、いつも新しい発見がある」とエールを送った。