旦過市場再整備で「推進本部」を設置 連携強化へ北九州市

2025.05.16

 北九州市は5月15日、同市小倉北区の旦過市場で進めている再整備事業について、副市長や局長らでつくる「旦過市場プロジェクト推進本部」を設置した。市場店舗が移転する新しい商業施設の建設などが本格化する中、市場側との役割分担を明確にし、連携を深めて安全で魅力的な市場をつくる方策を検討する。

 片山憲一副市長を本部長とし、事業に関係する産業経済局や都市整備局のトップら計10人で構成。同日に初会合が非公開で開かれ、論点整理が行われたという。今後は1か月に1回ほど会合が開かれる。

 武内和久市長は同日の定例記者会見で、新たな旦過市場のイメージを鮮明に描き出す必要性に言及し、「運営面やプロモーション面での取り組み強化に向け、行政として体制を整えていきたい」と述べた。

 旦過市場の再整備は、2027年度にかけて区画ごとに順次進められる。今年3月には4階建て商業施設の新設工事が本格的に始まった。同施設には、22年の大規模火災で被災し、現在は仮設店舗スペース「旦過青空市場」で営業する店などが移転する予定。

 一方、26年度の着工が予定される5階建て施設については、工期が8か月延長する可能性が高いことが判明。入居予定の市立大新学部が開設される27年4月までに完成しない見通しとなっている。


advertisement

この記事をシェアする