「やまが和栗」ブランド化へ 博多大丸、熊本・山鹿市が連携

 博多大丸(福岡市・天神)と西日本一のクリ生産量を誇る熊本県山鹿市が10月3日、特産の「やまが和栗」のブランド化に向けて連携協定を結びました。大丸の全国の店舗での販売促進や商品開発で協力し、認知度向上や高付加価値化に取り組みます。10月8~14日に大丸福岡天神店で山鹿市の特産品を集めたイベントが開かれ、クリや限定スイーツの販売も行われます。


連携協定を結んだ山鹿市の早田市長(左から4人目)、博多大丸の村本社長(同5人目)とスイーツを提供するパティシエら


10月8日からイベント開催!


 全国でのイベント開催、ギフト向けに付加価値を高めた商品の開発やパッケージデザインで協力し、ブランド化を進めます。8日からのイベントでは、「パティスリールイ」(福岡県春日市)など福岡県内の有名スイーツ店も協力し、モンブランやケーキなどの限定販売が行われます。同店の吉村類さんは、やまが和栗の特徴として「品質が良くて、風味に加えてしっかりとした甘みがある」ことを挙げました。


会場で販売される、やまが和栗を使ったスイーツ


 13日には関連イベントとして、福岡市博多区のレストラン「Goh Gan」で「モンブラン マスターズ 福岡」が開催されます。福岡の7人のパティシエによるモンブランを味わえる特別企画です。イートインの予約はすでに完売するほどの人気ですが、テイクアウトで、各店のスペシャル生菓子7点セット(限定100セット、税込み6300円)などが販売されます。


 博多大丸が地域の産品で連携協定を結ぶのは、宮崎県都城市に続き2例目です。都城市とは、特産の豚肉と野菜を使用したメンチカツ「都城メンチ」のブランド化を進めました。大丸での展開だけでなく、弁当店「ほっともっと」とも協力し、宮崎県と福岡県の店舗で都城メンチの弁当が販売されるなど業態の垣根を越えた取り組みに広げています。山鹿市との連携でも、販路拡大などでは幅広い展開も検討してく方針です。

 博多大丸の村本光児社長は記者会見で「大丸松坂屋グループの力で、全国に『やまが和栗』を広げたい」と意気込みを示しました。山鹿市の早田順一市長も「生産者の励みになる。認知度はまだまだこれから。海外も含めて産品の魅力を発信したい」と期待しています。


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