福岡県直方市植木で10月12日、市指定無形民俗文化財「筑前植木岡分流大名行列」が8年ぶりに復活する。植木天満宮の御神幸祭(10月11~13日)の一環として行われ、山笠などの準備作業も進む。
総代会によると、植木は参勤交代で利用された赤間街道の宿場町。大名行列が途絶えた直後、地元・岡分地区の住民が再現し、同宮に奉納したのが始まりとされる。4年に1度行われてきたが、前回は新型コロナ禍で中止された。
今回は12日午後3時に同宮を出発。子どもら約50人がやっこ姿で提灯(ちょうちん)などを担ぎ、足を斜め前に運ぶ独特な歩き方で、街道沿いの約2キロを練り歩く。地元5地区の山笠も参加する。
8年前に比べて子どもが減るなどし、開催が危ぶまれたという。植木校区の自治区公民館代表、松尾直記さん(76)は「とても楽しい祭り。植木の伝統なので継承したい」と話した。
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