広島の原爆投下に耐えた「被爆ピアノ」を児童らに披露する演奏会が12月4日、福岡県久留米市の久留米シティプラザで開かれた。市立小3校の5、6年生ら約600人が招待され、米国出身のジャズピアニスト、ジェイコブ・コーラーさん(45)のピアノの調べに耳を傾けた。
ピアノは広島の爆心地から約2.6キロの住宅で被爆し、広島市のピアノ調律師、矢川光則さんに託された。コーラーさんは2021年12月、原爆ドーム前での被爆ピアノの演奏を機に矢川さんと親交を深め、昨年10月から全国でコンサートを続けている。
演奏会はコーラーさんの公演前に開催。「故郷(ふるさと)」や「戦場のメリークリスマス」、自作した「プレリュード・フォー・ピース」などを披露した。コーラーさんは「元気なエネルギーをもらって演奏につなげた。戦争の悲惨さや平和の尊さを感じてくれたらうれしい」と語った。







