【佐賀】戸上電機製作所本館が「22世紀に残す県遺産」に

 佐賀市大財北町の「戸上電機製作所本館」が、佐賀県内の美しい景観の地区や地域を象徴する建造物から選ばれる「22世紀に残す佐賀県遺産」に認定された。


県遺産に認定された「戸上電機製作所本館」

 同館は、戸上電機製作所が設立された1925年(大正14年)に完成。当時は2階建てだったが、増改築され38年(昭和13年)、現在の木造3階建てになった。61年(同36年)には、当時の天皇皇后両陛下が訪問された。

 延べ床面積約1330平方メートル。現役の事務所として使われ、管理本部や社長室、秘書室が入る。2023年12月には1年がかりの耐震補強、改修を終えた。外観はタイル張りで、建設当初の姿を残している。

 3月27日に同本館で認定証授与式が行われた。認定証を受け取った同社の仁部和浩・取締役管理本部長は「来年創業100年を迎える当社にとって、本館は歴史の生き証人。登録を光栄に思います」と話した。今後、一般公開について検討するという。

 県遺産は、県美しい景観づくり審議会の答申を受けて県が認定する。今回で計65件になった。


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