【山口】新作「長州黒かしわ塩ラーメン」が好評 長門市
山口県長門市発祥の県産オリジナル地鶏「長州黒かしわ」をメインの具材に使ったオリジナル新作ラーメンが同市仙崎の道の駅「センザキッチン」で今夏に発売され、「がっつりと食べ応えがある」と働き盛りの男性らに好評だ。スープも一工夫し、県オリジナルかんきつ「長門ゆずきち」を使ったコショウをブレンド。道の駅の担当者は「長門でお土産に迷ったら、ぜひこれで」とPRしている。
20~40歳代の男性ターゲット
商品は「長州黒かしわ塩ラーメン」(2食分、1500円)。道の駅で販売を担当する嶋田欣司さん(51)が2023年6月から同僚らと試食を繰り返して開発した。主なターゲットはラーメン好きな20~40歳代の男性。黒を基調としたシンプルなデザインの包装箱を採用し、明るい色調の商品が並ぶ店内でひときわ目を引く。
メインの具材に選んだ長州黒かしわは、国の天然記念物「黒柏鶏(くろかしわ)」をベースに県が開発した肉用鶏。24年3月、地域の産品を知的財産として保護する農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に登録された逸品で、1箱につきレトルトパックにした手羽元2本が入る。電子レンジで温めると口の中でとろけるような食感になり、食べ応えがある。
また、料理が苦手な男性でも調理しやすいよう、作り方をイラスト付きで紹介する小冊子を同封。めんを単品で好みの硬さにゆで、十分に湯切りして温めたスープの入った器に移すと、こしのあるストレートめんを味わえる。塩味のスープはコショウのぴりっとした味わいで、煮卵やネギなどの具材を加えると満足度が高まるという。
道の駅で8月10日に発売したところ、初期製造の130食は盆明けには完売。帰省客らがお土産に購入するケースが多かったという。10月5、6日は都内のイベントで新作ラーメンの試食会を行った。嶋田さんは「都市部ならお酒を飲んだ後の締めのラーメンなど多様なニーズがある。GI登録された長州黒かしわの販路を全国に拡大する足がかりにしたい」と意気込んでいる。
問い合わせはセンザキッチン(0837-27-0300)へ。