【山口】くじらしゃぶしゃぶ三種盛り 農水大臣賞を受賞
第56回山口県水産加工展の受賞者が決まり、最高賞の農林水産大臣賞には下関市の水産加工会社「山賀」(山賀竜郎社長)の「くじらしゃぶしゃぶ三種盛り」が選ばれた。
県内の優れた水産加工品をPRしようと、県と県水産加工業連合会が主催。今回は県内41事業者から102点の出品があり、味や香り、市場性やパッケージデザインなどで審査され、計19品が受賞した。
「くじらしゃぶしゃぶ三種盛り」(100グラム、1080円)は同社が1年かけて開発し、昨秋に発売した。鯨肉のしゃぶしゃぶという新しい食べ方に加え、希少部位のあご肉「須(す)の子(こ)」と舌の「さえずり」、皮が薄くスライスされ、3種類の部位を楽しめる点や手頃な価格が高く評価された。
受賞について、山賀社長は「これからも下関を全国、世界にPRできる商品を作っていきたい」と語った。同展の審査委員長を務めた前田俊道・水産大学校教授は「山口の水産加工品の多彩さと更なる発展の可能性を実感できた」と講評した。