【山口】県内唯一の大衆演劇場「下関ぶらり劇場」が開業

 山口県下関市のJR下関駅近くの商業施設・シーモールに8月1日、常設の大衆演劇場「下関ぶらり劇場」がオープンした。全国の有名劇団が月替わりで公演する予定で、運営会社は「県内では唯一となる大衆演劇場を楽しんでほしい」としている。


オープンした「下関ぶらり劇場」

 運営するのは福岡県上毛町と大分県別府市で「ぶらり劇場」を展開する会社「エイト」(大分県宇佐市)。シーモール側から施設2階の旧シーモールシアター跡の活用について打診を受け、多くの人が行き交う商業施設で交通の利便性も高いことから、3か所目の劇場開設を決め、舞台や花道、131のいす席などを整備した。

 公演は連日、昼の部(午前11時)、夕の部(午後3時半)、ナイトショー(同6時半)がある。昼と夕は芝居と舞踊・歌謡ショーが2時間半、ナイトショーは舞踊・歌謡ショーが1時間にわたり披露される。

 8月は橘菊太郎劇団が公演。1日の昼の芝居は満席となり、観客は喜劇を堪能し、役者への掛け声や声援も飛んだ。9月は本家真芸座、10月は新生真芸座の公演が予定されている。


客席から掛け声も飛んだ橘菊太郎劇団の芝居

 エイトの豊田和成社長は「大衆演劇の魅力は役者と観客の距離の近さであり、料金面でも親しみやすい。下関からも古き良き文化として発信していくので、市内外から多くの人に足を運んでほしい」と呼びかけている。

 昼、夕の観劇料は中学生以上2200円、小学生1000円(小学生未満無料)。ナイトショーは小学生以上1000円。問い合わせは下関ぶらり劇場(090-2489-7874)へ。


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